5歳児と行ったニュージーランド旅行記
2001年3月

旅行のきっかけ

私の勤めている会社では、永年勤続者に長期休暇をもらえる制度があります。今年がその年にあたります。息子は今、5歳。小学校に入れば学校の休みに旅行時期が限定されてしまうとも思い、海外旅行に行くことにしました。またここ数年、公私で海外にたくさん行ったせいで、ユナイテッド航空の飛行マイルがたまっていて、この際一気に使ってしまおうとも考えました。したがってツアーではなく、完全な個人旅行です。

さて行き先ですが、5歳児が楽しめるということが最大の条件です。したがって、都市観光が中心のヨーロッパは、まず却下。(ヨーロッパにもリゾートはありますが、行ったら大人が都市観光をしたくなります。)アメリカには、私がさんざん行ったので、これも却下でした。どこか南の島のリゾートということで、当初ハワイとフィジーを候補にしました。調べていくと、ハワイの場合、ツアーで行かなければホテル代が高くつき、マイルを使って旅行するメリットがあまりありません。また、ハワイは安いツアーがたくさんあるので、今後行く機会があるだろう、ということで、フィジーを選びました。

当初の予定は、2000年8月中旬に2週間ほどフィジーのリゾートホテルに滞在する、というものでした。5月頃、航空会社のマイレージカウンターでフィジー行きの航空券をとり、ガイドブックも買って、ホテルの選定を進めていました。ところが、5月19日、フィジーで軍事クーデターが起きてしまいます。もともといたフィジー人と、植民地時代に連れてこられたインド人との対立によるもので、外務省からフィジー全域に旅行延期勧告、首都スヴァ周辺に渡航延期勧告が出されました。こうなったら8月の旅行は諦めざるを得ません。南の島のリゾート地程度にしか思っていなかったフィジーに、そのような深刻な問題があると知り、びっくりしました。(その後、フィジーの情勢は安定し、12月までに注意喚起まで勧告が緩和されています。)

そんなことがあり、また8月に仕事上の大きなイベントが入り休みにくくなったこともあって、旅行の計画は振り出しに戻ってしまいました。発券されたチケットですが、日程変更はできますが、行き先変更はできません。しかしいったん振り出したマイルを一定の手数料を払ってもう一度マイル口座に戻すことができます。仕方がないので、そのようにしました。

次に休めそうな日程は、2月か3月。そうなると8月では寒いという理由で考慮しなかった、オーストラリア、ニュージーランドが候補に入ってきます。2カ国のガイドブックを買ってきて検討した結果、妻の希望でニュージーランドへ行くことにしました。妻の友人が以前行ったことがあって、大変良かったと聞いていたらしいのです。またどちらかと言えば、オーストラリアの方が今後行く機会があるかな、ということでニュージーランドにしました。

旅の準備

[旅行ルート]

まず旅行ルートを決めます。クライストチャーチははずせない、オークランドにも寄ってみたい、ということでこの二つはすぐに決まりました。移動に時間を使わずのんびりと過ごしたかったので、あとひとつどこかを選ぼうということになりました。クィーンズタウンとロトルアが候補に挙がり、結局クィーンズタウンにしました。今思えば、クライストチャーチ、クィーンズタウンを少し削って、ロトルアも行ってみてもよかったです。この時点では、クライストチャーチに1週間、クィーンズタウンに5日、オークランドに3日で予定をたてました。

[フライト予約]

南島から先にまわることにしたので、関空〜クライストチャーチ〜クィーンズタウン〜オークランド〜関空のチケットを予約します。ニュージーランド航空の国際線直行便は、オークランド発着はすべての曜日で運行していますが、クライストチャーチ経由は週4便のみです(往路は月、水、土、日)。ユナイテッド航空のマイレージカウンターでは、提携航空会社の無料航空券を予約する場合、その場で予約することができません。いったん希望便を伝え、後で確認の電話を入れます。今回は、マイルが十分にあったので、思い切って国際線はビジネスクラスにしました。国際線はすぐに予約がとれたのですが、クィーンズタウン〜オークランド便がなかなかとれません。2月に入って、日程をずらし、ようやく予約ができました。最終的に、2001年3月3日出発で、クライストチャーチ7泊、クィーンズタウン6泊、オークランド2泊の15泊17日の旅行となりました。使ったマイルは、国際線(ビジネスクラス)往復で一人80000マイル、国内線2便で一人10000マイルです。大人子ども関係なくこのマイル数を必要とします。

[ホテル]

次にホテルです。出張でよく使っている、Travel Now (http://www.travelnow.com/)を利用しました。割引があり、部屋のグレードも選ぶことができます。都市ごとに分類されていて、同地域の他のホテルと価格や内容を比較しながら検討できます。またTravel Nowのエージェント経由で変更や質問も可能です。クライストチャーチでは、大聖堂広場のミレニアムホテル、クィーンズタウンでは、郊外のミルブルックリゾートに4泊と市街地のA-Lineホテルに2泊、オークランドではハイアットリージェンシーに2泊となりました。ハイアットだけは、ユナイテッド航空がくれたホテル半額割引券を利用するため、ハイアットの日本オフィスで予約しました。

[パスポート]

次は、パスポートの取得です。私の分はすでに持っていたので、妻と息子の分が必要となります。以前は親のパスポートへの子どもの併記が認められていましたが、1995年からそれぞれ取得することが必要となっています。

パスポートの申請についての一般的な話は外務省のページ(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/index.html)等に載っています。この中で一つ大きな問題があります。申請者の本人確認用の書類として、運転免許証等、写真の貼ってあるものは1点でもよいのですが、写真のないものは2点提示する必要があります。しかし息子の身分証明書は健康保険証しかなく、いったいどうすればよいのかと悩みました。結局、子どもの場合は、健康保険証だけでも申請が認められるそうです。

次に署名欄ですが、息子はまだ見本をみてひらがなを書くのがやっとです。署名欄を書くことはできますが、毎回変わってしまうでしょうから署名の意味がありません。これは「(母代筆)」と書いて、妻が代筆することで構わないということでした。

パスポートに使う写真についてです。旅券事務所によってはすぐ近くにきちんとした写真館等がありますが、私どもの近くの旅券事務所では3分間写真しかありませんでした。私どもは、前もってデパートの写真室で息子の写真を撮ってもらっていましたので問題ありませんでしたが、旅券事務所でとればいいとしていたら、慌てたと思います。パスポートに載せる写真は条件が厳しく、息子は3回も撮り直ししていたようです。3分間写真ではまず無理だったでしょう。小さい子どもの場合は、あらかじめ、子どもの写真撮影に慣れた写真室を選んで、写真を撮っていくことをおすすめします。

日本人がニュージーランドへ行く場合、3ヶ月以内の観光ならビザ申請は不要です。その他入国についての詳しい情報は、ニュージーランド観光局(http://www.purenz.com/indexnz.cfm)で入手できます。

[現金]

ホテルや現地ツアーの支払いは、クレジットカードと決めていましたが、やはりそれなりの額の現金が必要です。日本円キャッシュか、円建てまたは米ドル建てのトラベラーズチェック(T/C)か、ニュージーランドドルに換金していくかです。いろいろ考えたすえ、一番レートがよいのが円建てのT/Cだろうということで、すべてT/Cでもっていきました。円が強いときであれば米ドル建てのT/Cの方がよいかもしれません。東京三菱銀行か、オーストラリア・ニュージーランド銀行で、ニュージーランドドルを手にいれることもできます。しかし、レートが極端に悪い(現地と比べ1NZドル当たり10円近く高い)ので、どうしても不安という方以外は、やめておいた方がよいでしょう。

これと同じ話で、あまったニュージーランドドルの換金は現地でした方がよいです。日本に持って帰ってきた途端にレートが悪くなります。